《サマリタン》はまったくスタローンではなかった？【映像・音響中心/映画レビュー】

サマリタン
原題	Samaritan	ジャンル	アクション / ファンタジー
上映時間	102分	監督	ジュリアス・エイヴァリー
製作年	2022年	出演	シルベスター・スタローン
製作国	アメリカ	出演	ジャボン・“ワナ”・ウォルトン

視聴環境
メディア	Amazon プライムビデオ
システム	ばくおんホームシアター

あの無敵のランボーこと、シルヴェスター・スタローンが老人役での主演です。

といっても、スーパーヒーローなのでジャッジ・ドレッドみたいになってましたけどね。

サマリタン｜あらすじ

13歳のサム・クリアリー(ジャボン・“ワナ”・ウォルトン)は、隠れるように生活を送るミステリアスな隣人、ミスター・スミス(シルベスター・スタローン)が実は25年前に死んだとされる伝説の人物ではないかと疑っている。犯罪が増加し、今にも町が荒れ果てそうになるなか、サムは町の荒廃を阻止すべく、身をひそめる隣人を誘い出そうと奮闘する。

引用：Amazonより

サマリタン｜総合感想

作品評価
Metacritic	45 /100
IMDb	5.9
映画.com	3.2
ばくおん	3.5
よめたん睡魔	70%ほど寝てた

まず、シナリオの設定部分が無茶苦茶で、主人公が人間なのかどうかもわかりません。

多分人間なのでしょうが、ちょっとハルクの入ったデッドプールって感じでしょうか？

ヒーロー物ですが、スタローンはメインではなく、主人公はあくまでもサムという13歳の少年なのです。

終始、悪党の目的が全く解らず、ダークナイトのような狂気もなく、淡々とストーリーが流れていきます。
そう、進むのではなく、流れていくのです。

サマリタン｜おすすめ鑑賞スタイル

鑑賞おすすめ人数
1人	カップル
ワイワイ	子供

ヒーロー物なのに爽快感がなさすぎ。ファミリー向けではない気がする。

物語の端々に、貧困、荒廃、やるせなさがにじみ出ててめちゃ暗いのです。

舞台が、まともな場所ではない感じがプンプン。今のアメリカってこんな感じなのかな？

子供がヒーローの正義感？のようなものに憧れを持つといったよくある場面があるのですが、全体的に殺伐としすぎてお子様にはおすすめできませんね。

サマリタン｜演出感想

私個人としてダークヒーローのサマリタンは、デッドプールよりも魅力を感じました。

サマリタンの原作キャラ設定は知らないのでご了承を。

不器用でカッコイイ爺さんを目指したのか？

とにかく、スタローンの好きなキャラはこれだろうって感じに仕上がってて、悪くないです。

かっこよくはないけど、かっこ悪くもない。
アイスの爆食い設定は、アメコミというよりハクション大魔王とかドラえもんぽいけど。

スカッとするアクションはない

おじいちゃんには酷かもしれないが、アクションは厳しいね。

それに、悪者が「悪いなあ」と感じるには悪行が弱いっす。
中学生と対等に話すのに、警官を撃ち殺すとか…イミフ。

衣装は…

サマリタンの衣装は、マグニートーの被り物よりかっこ悪いと思うのは私だけだろうか。
どうにかしてほしいね。

おかげで、ポスターでもスタローンの素顔がメインになってるもんね。

サマリタン｜音響感想

音響評価
サラウンド感	1.5 /
重低音感	3.0 /
クリア感	3.0 /
音響総合評価	3.0 /

作品音響仕様
配信音響	【5.1ch】ドルビーサラウンド
視聴音響	【9.1ch】ドルビーアトモス

この映画は、完全にステレオ音響でした。
ま、申し訳程度にバーチャルサラウンド的な音も入れてはいますけどね。

何回もアンプの設定を見直したりしましたよ。最新のアクション映画でステレオって。

多分、サマリタンは映像が4KHDRという現在の最高峰画質なので、配信帯域が足らないのでは？と推測します。

そして、アクションシーンで無理やり低音補強してきます。これが、めちゃ不快。
ボリューム下げました。
この低音は嫌な帯域でして、安物スピーカーでも低音もどきが出る帯域なんですよね。

とにかく、音響に関しては全く期待できない作品なので、そこんとこ夜露死苦です。

サマリタン｜映像感想

映像評価
精細感	7.5 /
色彩感	10 /
映像総合評価	8.5 /

作品映像仕様
収録映像	【4K】Ultra HD ＋ HDR
視聴映像	【4K】Ultra HD ＋ HDR

最新作のサマリタンは、今現在のVOD動画配信サービスで最高の動画フォーマットだと思うUHD&HDR配信です。

対応機器で鑑賞してください。
恐ろしく、夜が暗い闇です。黒いのではなく、暗い闇なのです。

また、雨のシーンが本当に雨。
邦画のような、ホースで撒く水ではありません。

この夜と雨の２つは、映像機器、特にプロジェクターは大の苦手表現です。
しかし、映像フォーマットの進化はすごいものがありますね。

サマリタン｜ばくおん評価 3.5

2020年から公開延期続きだったサマリタン。
Amazon配信でようやく日の目を見ました。

映像機器のクオリティー確認映画としては、良いのではないでしょうか？

ただ、この映画の評価がめちゃ低いのは、シナリオの中途半端さ。
そして、ダークヒーロー物なのにアクション表現がショボいところです。
1929年作のアンダルシアの犬のほうが衝撃的です。

映像はスゴイので、Amazon プライムビデオの会員なら無料のうちに観ておきましょう。